松本市
まちの歯医者さん
やまと歯科診療所 院長 犬飼 健です
9月の木曜会に出席しました
今回は木村歯科医院、木村先生の
”すれ違い欠損歯列をインプラントにより咬合構築した1症例”
の発表がありました。
今回の発表はかみ合わせの難しい症例で、インプラントによりどのような咬合を回復できるかと言うものです。
長年にわたる経験から構築される技術は教わる事が多々あります。
特に咬合の崩壊が見られるものを直すのは本当に難しいものがありますが、見事に処置されていました。
インプラントを入れる事によってアンチエイジングに繋がるお話です。
歯がなくなった場所には3通りの方法で咬合を回復します。
1、入れ歯
2、ブリッジ(作り付けの入れ歯)
3、インプラント
この方法の中でもできることとできないことがあります
この中でもインプラントは隣の歯を削ったり、たよりにすることによってダメージを与える事のない
画期的な方法です。
入れ歯がどうしてもいやでしかたがない方がこの方法で本当に昔のように噛む事ができた、とおっしゃる方が大半です。
もちろん骨の状態いかんではではインプラントをできない場合もございますので、しっかり相談して説明を聞く事が大切です。
歯科治療はそういった相談をしっかりしながら行うことが一番重要と考えます。
木村先生はそのほかに上顎洞に親知らずが迷入した症例のレントゲン写真をお持ちになりました。
こんな事があるのかと思われるような状態でした。
今後どのような処置を施したか、結果が気になりました。
このように木曜会ではいろんな症例を持ち寄り
こんな事が起こりうる
と言った症例をみんなで考える事のできる、自分自身もかなり勉強になる事が多い会です。
一人の先生が経験する事は限られていますが
何人もの先生が集まるといろんな症例を見る事によっていざ自分が遭遇したときに役立つ事があるからです。
さて
次に岩原先生の矯正治療についてのお話を発表されました。
岩原先生の矯正はいろいろな方法がある中でも
私と違った矯正方法をしていますのでいろんなことを教わる事があります。
今回は歯が植わっている土手のアーチを大きくする方法についてと、簡単な矯正装置により多少前歯がガタガタしたものを直す方法についてお話されました。
大変興味深い症例で勉強になります。
矯正をする上でなぜ歯並びが悪いのか
土手が狭いだけなのか
変な癖(舌やほっぺたを吸う癖)などはないか
骨格的に問題はないか
成長発育段階
親の遺伝的な物や頬杖をつく癖など
いろんなことを加味して治療を行います
そして、その人それぞれの治療の時期や方法が決まります
装置を付ける期間を極力短くする事が大切だと考えます。
インプラント、矯正共にしっかり患者さんの訴えを聞き入れ
いろんなメリットやデメリットをお話する事
クオリティーオブライフ(QOL)を充実させるために大切な事を相談しながら診療する事が一番重要になります。
私の耳はいつでも患者さんの訴えを聞けるように前向きに母に作っていただきました。ありがたい限りです。
今までもそしてこれからも、こんな耳でかすかな訴えも聞き逃さず診療していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。